vol.59 「三陸鉄道フロントライン」
9月4日(日)の事
台風12号は、各地に爪あとを残し、去っていきました。
特に紀伊半島や西日本では大きな災害がおきてしまいました。
東日本の震災に続いて、西日本にまで、どれだけこの国に試練を与えるつもりでしょうか。
この日、私は来月完成予定の足利市のT様邸と本日上棟を迎えた館林市のN様邸へ。
N様とのご縁は、この 「せんむのめせん」 でした。
昨年の11月のブログ 「vol.4 耐震改修」 を読んでいただいたN様がその内容に興味を持たれ、
角屋工業本社の私にへ電話をいただき、直接お話しをさせていただきました。
以来、10ヶ月の時を経て、上棟に至る事ができました。
おめでとうございます。その模様は又、スタッフブログ「太田ベース通信」 で後日お楽しみください。
ここでは、オーナーズミーティングの直前2日に行ってきた、岩手県の被災地でのフロントライン研修の時の事を。
これまで、群馬県建設業協会沼田支部として、被災地への支援を検討してきましたが、
集めた義捐金を団体を通じて間接的にお渡しするのではなく、
建設事業者として、この事実を自分達の五感で感じ、痛みを共有すると共に、
明日の災害防止へ役立てなければいけない、とういう考え方が一つ。
又、義捐金が行き渡らない法人などの事業者へも目を向けるべきとの考えから、
岩手県の三陸海岸沿岸で、地元の足として根付いている民間鉄道会社「三陸鉄道」を直接支援し、
同時にこの災害を現地で研修させていただくツアーを計画、今回の実施となりました。
三陸鉄道の総延長は100kmほどで、北部の北リアス線と南部の南リアス線に分かれていて、
1984年にJRの赤字路線から全国初の第三セクター方式で民営化された鉄道会社です。
今回の震災で甚大な被害を受け、現在運行できているのは北リアス線の一部区間だけです。
赤字路線を引き継いでいるだけに、ただでさえ苦しい運営ですが、被災総額はおよそ180億円。
たとえ、特別な補助金が3/4出たとしても、地域の足として、復活するにはあまりにも厳しい現状です。
ですが、社員の方は皆、明るく、黙々と今できる事をこなし、明日を見据えています。
宮古駅
車両
社長の決意
私たちは、宮古駅にある三陸鉄道本社を訪れ、特別に用意してくれた車両の中で、
社長さんから、復興への力強い決意をうかがいました。
その後、沼田市の建設会社からの志をお渡しいたしました。
私たちの行動は、必要としている全てから見れば、ほんの一握りです。
ただ、遠い群馬県沼田市の私たちと、三陸鉄道さんとが、心の交流ができた事は間違いありません。
今後も三陸鉄道を見続けていきたいと思います。
P.S.
いいニュースもあります。
傷ついた被災地に立つ1本の奇跡の松!
陸前高田市の景勝地、7万本の松林の中で、ただ1本、踏ん張り、立ち続けている樹齢270余年の松。
復興を目指すシンボルとして、みんなで懸命に守っています。
そして、
一ノ関からほど近い平泉が世界遺産に登録されました。
今回の日程では、行けなかったのですが、東北の復興へ世界中から関心が寄せられます。
歴史上、長い戦いの後に作られた理想郷は、震災後の心を安らげる事ができるのでは。
私の中で、現在、訪れたい観光地NO.1です。
がんばろう!日本!
(飯島でした。)
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