極めれば日本庭園・・・前橋T様 お庭の舗装工事!

2011年09月04日  CATEGORY 本社営業部通信  COMMENT 0  TRACKBACK 0

それは数ヶ月前の事。

古い戦友より ”連絡請う(?)” との連絡を受け、

早速その現場に打ち合わせに伺いました・・・。

その人との出会いはもう十年近く前になるでしょうか。

 

 

 

 

施工中165 両部長.jpg

はい、左は皆さんご存知、我が社の木村土木部長です。

 

そして右、どうです、オーラ出てるでしょ・・・

山梅造園株式会社 大沢部長です。

齢37歳と推測されます・・・私の1こ上で統括部長!

 

 

 

 

どうも、営業部 池田(態度もデカイ平社員)です。

 

 

 

 

前回の仕事は8年ほど前、東京都の公園の工事を

受注した山梅造園の下請け業者として参加。

半年ほど一緒に苦楽(楽はなかったな~)を共にしたまさに

戦友であります。

当時、池田も今にもまして未熟でご迷惑を多々かけた工事でした。

全てが手探りのビックプロジェクトでしたね~。

グーグルアース(航空写真を見るサイト)で今でも上空より

形状確認できる大きな現場。

苦しく困難な現場でしたが、今の大きな糧となった現場でした・・・。

 

 

 

そんな大沢部長より日本庭園の舗装提案を依頼され打ち合わせに伺いました。

00 打ち合わせ段階24 全景.jpg

うーん、スゴイお庭ですよ!

そして広い!!

ココがメインの駐車場になる予定です。

駐車場といってもそれ自体が庭園としての役目を負いますので

思案のしどころです。

00 打ち合わせ段階16 川.jpg

この時、山梅造園さんのお庭作りが進行中・・・。

うわー、奥の木2本、でかくない???

かなりの距離ですがその大きさがバンバン伝わってきます!

00 打ち合わせ段階01 遊歩道.jpg

奥屋敷に続く遊歩道。

ココには土を凝固剤で固めたマサド舗装を提案。

00 打ち合わせ段階21 通路.jpg

ここは裏口に続く通路になる予定です。

00 打ち合わせ段階08 樹脂舗装.jpg

母屋前の犬走コンクリート・・・。

ここは樹脂舗装を提案します。

今回の舗装は日本庭園とのマッチングが重要になります。

部分部分が良くできても庭園からの流れ(ストーリー)を崩しては

元も子もありません。

その為、舗装の色見本を製作してみました。

00 打ち合わせ段階35 洗い出し色見本.jpg

洗い出し舗装の見本です。

駐車場部分に採用する予定です。

00 打ち合わせ段階37 天城.jpg

石の産地により名前が付いています・・・。

コレは” 天城 アマギ ”です。

貝殻が入っていますネ。

白みが強くて海の砂浜を思わせる仕上がりです。

 

00 打ち合わせ段階39 南部.jpg

コチラは” 南部 ナンブ ”・・・。

さび色が強く全面に広がると少し強い感じがします。

 

00 打ち合わせ段階38 那智黒.jpg

こちらは ”那智黒石 ナチグロイシ”

これは洗い出し用のモルタルが余ったので

試しに作ってみました。

この見本は池田が作りましたので石の並びが悪いですね~。

 

昔はモルタルに添加剤を入れて職人さんの経験と勘で

仕上げた洗い出し舗装ですが、今では一定の高品質を得るために

事前に添加剤等を配合されたモルタルと、硬化遅延材を用いて

キレイで強い洗い出し舗装を作ります。

 

 

ココで今回の舗装工事コンセプトの概要を・・・。

 

山より流れる川があります。

大きくごつごつした岩の間を流れる小川。

次第に大きくなる川、それにつれて岩が石になり、

小石になり河口では砂となる。

大河を受けるのは大海・・・。

海は全てを受け止め一瞬たりとて形を留めない。

駐車・アプローチスペースを海に見立てて・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さーて、それでは紹介しましょう。

日本庭園の舗装・・・完成です!!!

トマル邸外構54 全景.jpg

全景です。

駐車場は、大海原をイメージ。

トマル邸外構10 大河の流れ 海に繋がる.jpg

右側より川が流れ込みます。

洗い出しに使った石は天城と南部を5割づつ・・・。

ミックスですね~。

コレは良かった!!

洗い出し テクスチャ.jpg

全ての曲線は単曲線ではなく、ゆらぎをもたせました。

一つとして同じ要素のない曲線群。

いいでしょ~?

 

えっ、クネクネ型枠が大変だって???

あとで職人さんに怒られました~♪

 

 

 

 

 

川の流れとは?

コチラは山梅さんが施工したお庭の一部・・・。

お庭に枯山水の川が流れていまして・・・。

トマル邸外構48 大河の流れ 滝.jpg

川の最上流部です。

最上部は滝を表しています。

トマル邸外構39 上流部.jpg

中流部・・・

川底の石が少し小さくなっています。

石は石を表し、水をも表します。

トマル邸外構36 佇む東屋.jpg

中流部に佇む東屋です。

ココの基礎部も洗い出し舗装で仕上げてあります。

トマル邸外構35 大河の流れ下流.jpg

そして河口へ・・・。

トマル邸外構06 大河の流れ 河口部.jpg

中央の灯籠が岬に建つ灯台・・・。

海辺はいつもの曲線とは違ううねりを意識した曲線。

トマル邸外構14 流れと風を  目地工.jpg

コンクリートの収縮を受ける目地も配置とデザインに凝りました。

CADでは描けない曲線をお庭の風の流れを感じ地べたに刻みます。

8年前の私にはこの曲線は引けなかったと思います。

大沢さん、どうですか?

ちょっとは成長しましたかね、池田は・・・?(笑)

 

 

 

この仕事は実質2週間ほど・・・。

でも、天候にも恵まれとっても濃い2週間でした。

トマル邸外構27遊歩道1.jpg

奥屋敷に続く遊歩道。

マサド舗装です。

土の暖かみと土間(若い人には分かるかな?)の堅さと質感。

御施主様の大奥様より”軟らかくて歩きやすい!”と好評。

柔らかさを感じて頂けたとは・・・土木冥利に尽きますね♪

トマル邸外構29通路1.jpg

右奥に続く通路は裏口へ・・・。

コチラもマサド舗装。

経年変化により、地衣類や細かいヒビも味としてこの通路を彩る事でしょう。

玄関の左側に見える大きな木は、

トキワマンサク という木ですが、

なんと紅白に花が咲くというのです!!!

コレはレア!!

日本でもそんなに数が無いんじゃないかな~。

来年の春が楽しみですね~。

トマル邸外構07 樹脂舗装.jpg

犬走は樹枝舗装です。

モルタルの代わりに透明な樹脂を絡めて石の色を際だたせます。

施工中041 樹脂舗装色合い.jpg

アメリカンポップコーンを水飴で固めたような質感(?)!

美味しそうです。

雷おこしよりいけてます♪

 

トマル邸外構22池田ご満悦.jpg

 

最後の掃除が終わってご満悦の池田です。

職人さんは恥ずかしがって撮影NGとなりました・・・。

我が社が施工した舗装部分はごく僅かですが、全体のバランスをとり

施工できた事を職人さん達に感謝!!!

そしてありとあらゆる問題をズバズバ解決してゆく大沢部長~。

まだまだ池田は敵いません・・・。

また呼んで下さいね、お待ちしています(営業トーク?!)。

そうだ、山梅造園さんのお仕事もちょっと紹介~♪

トマル邸外構11 舗石.jpg

 

通せんぼ.jpg

 

岐路.jpg

 

トマル邸外構43 奥屋敷の前庭.jpg

 

奥屋敷 玄関前.jpg

 

施工中090 赤松.jpg

 

つくばい.jpg
 

ともかく、お庭の空間と取り方のスケールが大きい!

許される空間をめいっぱい使って別世界をこのお庭に凝縮しています。

一番奥のデカイ白樫・粗樫が外世界との流れを断ち切り、

それでいてそのスキマから

見える大空はこの庭に取り込み、

山が川を埋めようと迫り、

川はその岸を削らんと欲す!!!!

そして中央の赤松がこの庭を支配する・・・。

もう、意味不明ですね♪

(乱筆乱文スミマセン。)

作業中も大沢さんの想いがヒシヒシと感じられた現場でした。

写真では伝わりにくいですが、お庭の一つ一つのパーツが

隆起し迫ってくる、攻めてくる感じを受けます。

 

写真がヘタでスミマセン!

 

ごく僅かな写真をここに載せます。

興味のある方は山梅造園のHPをチェックして下さい♪

今後の参考に300枚ほど写真を撮らして頂きました。

今のご時世、なかなか個人邸でここまでの日本庭園は

少ないと思います。

またいい経験が出来たと、少しニンマリ嬉しい池田でした。

記憶とグーグルアースに残る仕事を・・・・。


営業部 池田でした。

コメント

コメントはありません。

コメントフォーム

トラックバック

トラックバックURL

トラックバックはありません。

カレンダー

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30