設計部通信-12 

2011年03月25日  CATEGORY 設計部通信  COMMENT 0  TRACKBACK 0

3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

 

私にできることは、節電したり、募金したり、小さいことしかできないけれど、被災地のことを忘れずにできることをやろうと思います。

 

木造住宅の耐震設計についてですが、1995年の阪神淡路大震災後、その被害から、2000年に建築基準法の改正がありました。

 

その内容は、

筋かいなどの耐力壁と呼ばれる壁を、バランスよく配置するように、建物を4分割して、それぞれにバランスよく壁が配置されているか、チェックすること。

柱と梁の接合部の性能をN値計算などで所定の耐力を確保すること。

地盤の耐力によって、基礎の仕様も規定されること。

が規定されました。

 

ホビースタイルでは、耐力壁の壁量を建築基準法で定める壁量の1.5倍を目安に設計しています。

 

1.5倍という数値は、住宅性能表示の基準の一番良い性能レベルの等級3ということで、、数百年に一度発生する地震 (震度6から7程度) の1.5倍の地震力に対して倒壊、崩壊せず、数十年に一度発生する地震 (震度5強程度) の1.5倍の地震力に対して損傷しない程度ということです。

 

自然の力はわかりませんが、大地震が来ても倒れてしまうことはないようです。

 

1.5倍の地震力に耐えられる壁があっても、柱と梁がばらばらになってしまうと、意味がないので、N値計算というものを行い、柱と梁を接合する、金物を選択します。

床には、厚さ24mmの合板を張り、床剛性を高め地震力に抵抗します

 

いろいろ他にもありますが、構造の安全性を担保した設計をして行きたいと思っています。

 

永井 千夏

 

 

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